malum

ログ庫


眠るアーク

おやすみ。おやすみ。
安らぎを知らない貴方へ。

おやすみ。おやすみ。
微睡みの隙間へ滑り落ちて。

おやすみ。
おやすみ。




こっちむいてのーくす
まだ純粋だったあの頃



泣いている君の涙は 晴れの日の雨のようにきらきらと輝き
痛みに耐え切れずに 砕け始めた君の身体が
その金色を宿した髪が
長い枝を伸ばし空を覆う頃

壊れた僕の器は 陽の光から隠され
煌めく葉のざわめきを聴きながら眠り続ける



雨が
雨が降る
晴れた空から温かな雨が


それでも空に灯る太陽は 変わぬ顔で君を照らし続ける


あの透き通った空の下

そんな風に僕が死んで



君は生まれた





リオン。
もはや存在がきえかかっている気しかしない水能力者。



死人の眼をした悪魔さん。



奇跡の先に幸せを見つけるんじゃ駄目なんだ。
奇跡に幸せを願うなら、奇跡だけで幸せにならなきゃいけない。
奇跡の後に幸運が続くなんて、そんなうまい話があるわけないだろ?




なんとなく並べてみる。
アランとノクス。
アランさんは非合法の仕事も受け持つ万屋の助手ですから、言ってしまえば犯罪者なわけで。
ノクスとはお近づきになりたくないなぁと思っている。




鮮やかな
とても鮮やかな色彩の中で生きていた
けれどその眼は潰れていた




この身
この魂
その全てを、ただ貴方の為に




びよーんって、びよーんって。

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